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生き物好きクリエイターのTAKOが思いつくままいろいろ書いてます。

そこに必ずあると思っているものが少しづつ消えていく

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今日は午後から、仕事の打ち合わせだったのだけど、
打ち合わせ終わった後も、なぜかどよ〜んとした気持ちになっていて(打ち合わせは普通にうまくいったのに)何かなぁ〜と思っていた。


あぁ、そうか、
打ち合わせに行く途中でもらった電話のせいだ。
と思いあたった。


数日前に、私が学校卒業後、初めて就職したデザイン事務所から、事務所を閉めるとハガキをいただいて、お花を送ったのだった。

初めての就職、初めての都会(大阪)、初めての一人暮らしで、何もかもが新鮮で、ドキドキで、面白いことも、しんどいことも、いっぱいあったその時期に働いていた事務所だった。
仕事していたのは、わずか3年ほどだったけど、少なからず、独立してからの私の仕事の仕方はここの影響が結構あるなぁと思っていた。

事務所をやめてからは、一度だけ遊びに行っただけで、あとは年賀状のやりとりだけだったので、特に深いお付き合いはなかったのだけど、なんとなく最後にちゃんとご挨拶しとこうと思って、
「先生(社長)、○○さん(先生の相方さん)お元気ですか? ありがとうございました」
とメッセージを添えて、お花を送った。


そうしたら、今朝、その○○さんから元気な声で電話があって
「元気〜? お花届いたよ〜 ありがとう!」
そして
「先生ね〜 去年病気で死んじゃったのよ〜」
と言われた。


そうか。。
もう何十年もお会いしていなかったので、今さらショックというのもないのだけれど、
なんか、そこに必ずあると思っていたものが、またひとつ消えてしまったなぁと思った。


この間から、体のあちこちが痛かったり、不具合が出ていたりして、
年をとるというのは、こういう事が日常的にいろいろ出てくることなんだなぁと思っていた。
詩人の伊藤比呂美さんが、
「こうきたか! と思って、それを楽しんでます」というような事を言われていたので、
そうか、これを楽しむ余裕が必要なんだなぁ、と思ったりしていた。

だけど、また、
こうやって、そこに必ずあると思っているものが、少しづつ消えていく事なんだなぁ、
とも思った。


小さなひとつひとつの事やモノや人を、大切にしていかないとなぁ、
と改めて思った1日。

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